シミ・そばかす・肝斑・脂漏性角化症・色素沈着

シミと言えば老化の代名詞ともされ、男女問わずお困りの方は大勢いると思います。しかし、シミと言っても実際には種類があり、それぞれ治療法が異なります。使用するレーザーも異なれば、アフターケアに要する期間も変わってきます。適切な治療とアフターケアの両方がないと、治療効果が上がらないどころか悪化することすらあります。一つのレーザーで全ての治療は理論的には行えますが、実際には困難なうえ安全域も狭まります。それぞれの特徴を活かしたレーザー治療を行うのが最良の、また最短の治療になります。

老人性色素斑(Senile Fleck)

シミの代表格です。境界が明瞭な茶から黒までの色素斑で、イメージとしては日焼けした皮がへばりついて残っているかのようにも見えるものです。老化・ニキビ・湿疹などの皮膚のダメージによって生じた局所の新陳代謝の低下により、角質内のメラニンが残った状態です。近年、老人性色素斑の治療に訪れる方の若年齢化が気にかかるところですが、実際に10代の頃から出現することもあります。ただし、中には扁平母斑であることもあり、見分けもつかず治療してみないと解らない場合もあります。老人性色素斑は当初は小さく色も薄いですが、放置すると年々大きさを増し、色も濃くなってきます。見た目が派手なので一見取れにくそうにも見えますが、実際ではシミの中で比較的取れやすい部類に入ります。

老人性色素斑の治療は、レーザーで色のついている角質部分を燃やすことで成立します。角質が燃えるとカサブタ状になり、約1週間で取れます。レーザー治療の特徴は、周辺正常肌への影響を最小限に抑えることで副作用が出ないようにできるのです。治療は大抵の場合1回で済み、その後数ヵ月のアフターケアで済みます。

治療の流れとケア

①  治療時は、輪ゴムではじかれたような痛みがあります。

    レーザー治療の時間は大きさや数にもよりますが、数秒から数分です。

    痛みがご心配な方には麻酔のシールを、場所や大きさによっては注射の麻酔を使用することがございます。


②  治療後は患部にガーゼが2日間あたります。

    ご自宅でガーゼを取っていただき、1日2回1週間ほどご自身で消毒をしていただきます。


③  治療後2日間は、湯船に浸かる入浴は避けてください。

    患部をぬらさなければシャワー浴は可能です。


④  飲酒や激しい運動は2日間おやめいただきます。


⑤  治療部位のお化粧(化粧水、乳液なども含む)は、約1週間できません。

    治療部位以外は通常通りしていただいて構いません。


⑥ 治療から約1週間後に患部の診察がございます。

    その際、赤みやくすみを予防するお薬が処方されることがございます。

    以降は状況を診るため完治まで1ヶ月毎の診察になります。

 

 

 

治療の概要

治療回数 1回程度
治療期間 2~6ヵ月
治療間隔
治療費

0.3㎠ ¥9,720 (税込)~

(¥32,400/1c㎡ 税込)

使用レーザー アレキサンドライト(Qスイッチ)レーザー
その他レーザー以外の治療

ソバカス(雀卵斑:Freckles)

ソバカスは雀卵斑といい、雀の卵の模様に似た細い筆ではねたように細かい茶色の色素斑です。ソバカスは老化現象とは限りません。むしろ思春期以前の小児に現れることが多く、遺伝的な性質をもちます。白人に多く見られますが、日本人においても決して珍しいものではありません。小児期に出現したソバカスは、思春期以降に数も減り、薄くなりますが、度重なる紫外線暴露で色が濃くなったり残ったりします。ただ、ソバカスという名の診断はあくまでもその形状、分布を見て行うものであって、必ずしも全て同じものとは限りません。子どもの頃はなかったのに、二十歳を過ぎたころからソバカスが増えてきたという方の場合、実は後天性真皮メラノサイトーシスの初期であったり、ニキビ・吹き出物の後に生じた場合は、二次性の色素沈着や老人性色素斑の細かいものであったりすることがあります。

ソバカスの治療は、レーザー照射で表皮のメラニンを壊すことで成り立ちます。数個程度の治療ならガーゼも当たりません。多数のソバカスをいっぺんに治療すると、日常生活に制限が生じます。また二次性の色素沈着も生じやすくなるので、よほど急いでいない限り何回かに分けて治療することをお勧めします。治療回数は通常1回で済みます。子どもの頃からのソバカスであれば、アフターケアもさほど必要ない場合もあります。ただ、後天性真皮メラノサイトーシスやその他である場合、治療・経過はそちらに順じます。

治療の概要

治療回数 1、2回程度
治療期間 1~3ヵ月
治療間隔
治療費 ¥1,080(税込)/個~(mm単位)
使用レーザー アレキサンドライト(Qスイッチ)レーザー
その他レーザー以外の治療

肝斑(Chloasma)

肝斑は多彩な形状、色の濃淡を示す茶から黒っぽい色素斑です。一部では境界明瞭でありながら、他部では滲んでいて境界がわかりにくい、シミともクスミともいえない状態のものです。一般的にいうクスミとは、肝斑の薄い状態と考えて差し支えないと思います。


従来レーザー治療は禁忌とされてきましたが、その理由は肝斑の原因を考えると解ります。肝斑は、日頃から紫外線、化粧品、摩擦など諸々の化学的・物理的刺激に晒された皮膚に、本人も認識できないレベルでの炎症が生じるために発生します。


炎症は皮膚のメラノサイトを刺激し、メラニンの増生を促すため、皮膚内にメラニンが蓄積してしまいます。つまり、従来の強い治療(老人性色素斑に対する治療のように)を行ってしまうと色は一旦壊れますが、その後炎症がさらにメラニンを増生させてしまうため、結果として治療前より悪化してしまいます。現在は安全に治療を行えますが、肝斑は元々刺激に対して肌が過剰に反応してしまうことで生じるので、治療後のアフターケア、日々の注意が非常に重要になります。

肝斑の治療はレーザーで増生したメラニンを取り除きつつ、皮膚のメラノサイトを刺激しないようにする治療になります。そのため治療の痛みや、その後の日常生活の制限はほとんどありません。治療後化粧等も行えます。
また、レーザー以外にもメラニンの合成を抑える外用薬や、わずかでも存在する炎症を抑えるための内服薬も重要になります。治療し、肌が白くなっても肌質自体が変わるわけではないので、紫外線(UV)ケアは重要です。また紫外線の少ない時期の治療は効果が出やすいため、夏場のダメージを冬場に治療し、翌春に備えるといった割り切った考え方もあります。

治療の概要

治療回数 3~10回程度
治療期間 3~6ヵ月
治療間隔 1ヶ月
治療費

¥10,800~¥32,400(税込)/回(範囲に応じて)

使用レーザー QスイッチYAGレーザー
アレキサンドライトレーザー
その他レーザー以外の治療

脂漏性角化症(Seborrheic keratosis)

脂漏性角化症は黒に近い濃い茶褐色の色素斑で、少なからず隆起し表面がザラザラとしています。大きさは数mmの小さいものから、直径数cmの大きなものまであります。一見、ケガした後のかさぶたのようにも見えます。老人性色素斑と並んで老化の代表格ともいえます。顔の周辺部分に生じることが多く、中には痒みを伴うものもあります。皮膚の角質が増生した結果、隆起し、角質内の色素もたまります。

しかし、脂漏性角化症の原因はまだはっきりしていません。ウイルスによるものではないので人にうつしたり、もらったりすることはありません。当初は小さく、色も薄いですが老人性色素斑と同様、年々拡大していく傾向があります。病変自体が悪性化する心配はないので、見た目以外の理由で取らねばならない医学的理由はありませんが、多くの人は爪で掻いて化膿した、髭そりの時に邪魔、洋服に引っかかるなど煩わしいと感じているようです。

脂漏性角化症の治療は、削る治療と色を壊す治療で成立します。削るレーザーのみで行う施設もありますが、その場合色を完全に取り除こうとして深く削りすぎる可能性があります。

また、色を壊すレーザー単独ではいくらやっても無駄です。2種類のレーザーを使うことで、ほぼ完全に痕も残さずに取りきることができます。

治療の流れとケア

①  治療時は、2種類のレーザーを使用します。

  最初に、炭酸ガスレーザーを使用して隆起していたりざらざらしている部分を削ります。

  熱い針でつつかれているような痛みがあります。

  次にQ-スイッチアレキサンドライトレーザーを使用し色を壊します。

  こちらは輪ゴムではじかれたような痛みがあります。

   レーザー治療の時間は大きさや数にもよりますが、数秒から数分です。

   痛みがご心配な方には麻酔のシールを、場所や大きさによっては注射の麻酔を使用することがございます。


②  治療後は患部にガーゼが2日間あたります。

    ご自宅でガーゼを取っていただき、1日2回1週間ほどご自身で消毒をしていただきます。


③  治療後2日間は、湯船に浸かる入浴は避けてください。

    患部をぬらさなければシャワー浴は可能です。


④  飲酒や激しい運動は2日間おやめいただきます。


⑤  治療部位のお化粧(化粧水、乳液なども含む)は、約1週間できません。

    治療部位以外は通常通りしていただいて構いません。


⑥ 治療から約1週間後に患部の診察がございます。

    その際、赤みやくすみを予防するお薬が処方されることがございます。

    以降は状況を診るため完治まで1ヶ月毎の診察になります。

 

 

 

治療の概要

治療回数 1、2回程度
治療期間 3~6ヵ月
治療間隔
治療費

0.3㎠ ¥9,720 (税込)~

(¥32,400/1c㎡ 税込)

使用レーザー ウルトラパルス炭酸ガスレーザー
アレキサンドライトレーザー
その他レーザー以外の治療

二次性色素沈着

(Post inflammatory hyperpigmentation: PIH)

肝斑が日常生活程度の刺激で生じるメラニンの増生とするのであれば、二次性色素沈着(PIH)は明らかな炎症、外傷に伴うメラニンの増生と言えます。一番イメージが湧きやすいものとしては下腿の擦り傷や、虫刺されを掻きむしった後に茶色く治った状態だと思います。
これは当然、レーザー治療の後にも生じ得る副作用の一つです。このPIHは個人差があり、同じ個人でも体の部位によって非常に差が生じます。体の部位別で見ると手足などの末梢、下半身、上半身の順で、体の後面のほうが前面より生じ易く、顔は一番生じにくい部分になります。体質的に日焼けし易い人、傷の治りにくい人、代謝が悪い人ほど生じ易く、色も濃くなる傾向にあります。

 

二次性色素沈着の治療は体質、部位、炎症の程度によって治療期間が大きく異なります。一例として顔の老人性色素斑の治療は、PIHが生じても(若干のものはほぼ全例に生じます)3~6ヶ月の治療(アフターケア)で改善しますが、手の老人性色素斑の場合、6~12ヶ月かかることも珍しくありません。

治療は肝斑と同様に強い治療は適切ではありません。レーザー以外の方法もとりながら、総合的な治療が必要です。当院の治療方法ですと、口唇のくすみの治療も可能です。治療の結果は、患者さん自身のケアによっても大きく変わります。

治療の概要

治療回数 3回~(部位、体質によって大きく変わります)
治療期間 3ヶ月~
治療間隔 1ヶ月毎
治療費 治療内容によって異なります
使用レーザー Q-スイッチYAGレーザー
アレキサンドライトレーザー
色素レーザー
その他レーザー以外の治療

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