タルミ・しわ

タルミとしわの治療は、その原因に応じて適切な治療法が必要です。

タルミ・しわは、シミと異なって化粧では隠せない加齢変化です。早ければ30代半ばから現れ、年を重ねるごとに悪化します。一口にタルミ・しわといってもその原因は様々です。治療法はその原因に対して行わなければ効果的とは言えず、局所に拘った治療のみだと、むしろ顔全体の印象やバランスが崩れてしまう恐れがあります。当然、レーザー専門のクリニックの立場として手術は最終的な手段として残しておく一方で、できるだけ痛みや苦痛を伴わないレーザーやその他の方法を提案します。また手術をもっても治しきれないものもありますので、タルミ・しわの出現をいかに遅らせ、また出現してしまったものに対していかに進行を阻むかという点で、重要になります。

タルミについて

タルミは、大きく分けると3つに分類できます。皮膚・皮下レベル、筋・筋膜レベル、および骨が原因となるタルミの3つです。タルミとは単純に、それぞれの組織が加齢に伴い地球の重力に抵抗できなくなった状態です。故に地球上で生きている限り、全ての人が避けて通ることはできません。以下に3つのタルミの特徴を記しますが、これら3つは年齢によって出現時期が異なりますが、お互い複合的に絡み合い、高齢になると3つ全てが出揃います。

皮膚、皮下レベルのタルミ

早くから現れるタイプのタルミです。急激な体重の増減でも生じます。早ければ30代半ばから現れますが、女性では閉経によって急速に進行します。皮膚のコラーゲン量が減るので皮膚が伸びやすくなります。また、皮下の脂肪層で脂肪の房を結ぶ繊維も緩みます。頬、上下の瞼などにまず現れます。

筋、筋膜レベルのタルミ

顔の筋肉は、身体の他の部分と比べ明らかな違いがあります。それは筋肉が顔の骨と皮膚を結び付け、皮膚を動かす目的で存在していることです(顔以外では筋肉は骨と骨を結びつけ、動かしています)。皮膚同様、筋肉の繊維が緩み伸びてきます。頬、額(年齢に伴い、眉毛の位置が下に降りてきます)、顎の下(いわゆる二重あご)など顔全体に現れます。

骨が原因となるタルミ

このタルミは、上2つのタルミがもうすでに生じている高齢者に起こるもので、さらに骨が委縮することが原因とされています。典型的な例として、歯が少数しかない人は顎の骨が小さくなり、その結果受け口になって口周りにしわが生じ、そこに法令線が覆いかぶさることで深くなります。特に歯が少なくなると顎の骨の委縮は進行するため、歯の手入れもタルミ予防には大切です。

タルミ・毛穴引き締めの治療

タルミの治療は、基本的には皮膚・皮下レベルのものが中心になります。筋・筋膜までの治療なら、手術という手段を取ることもできます。しかし、骨の委縮に伴うものは理論上手術することは可能ですが、行われることはほぼないと思います。手術はリスクを伴うもので、安易に行われるべきものではありません。治療の原則は、もちろん個人の希望にもよりますが、リスクの少ないものから始め、必要に応じてステップアップすることが大事です。具体的にはレーザー治療→皮膚切除などの小手術→筋・筋膜に及ぶ手術、の順になります。

日本橋Fレーザークリニックでの美顔レーザー治療は、2種類のレーザーを必要に応じて使い分けます。いずれもレーザーの作用機序としては、皮膚コラーゲンの収縮と再生によるものです。コラーゲンが収縮しますと当然毛穴という空間も縮みますので、たるみの改善はもちろんのこと、肌の肌理も細かくなり顔が引き締まるという小顔効果もあります。クスミが取れ、化粧のノリが良くなるなど、タルミ以外にも肌にとって良い効果が現れます。部分的に治療を行うことも可能です。鼻の毛穴が気になる方は鼻だけの治療もできます。上眼瞼のタルミだけが気になるという方には上眼瞼のみに治療を行うことも可能です。この場合は目が開くのが軽くなったり、また垂れていた目が少し引きあがったりという効果が期待できます。レーザー治療の場合、施術した当日はもとより、1週間後や1カ月後の方がより効果が感じられる方もいらっしゃいます。

1回の治療で効果は現れますが、維持するためにはやはり定期的な施術が必要になります。施術時間は15分~30分ほどになります。若干の痛みはありますが、ほとんどの方が麻酔を使用せず我慢できる程度です。痛みに自信のない方は塗る麻酔等を使用することも可能です。治療後、お化粧をしてお帰りになることも可能です。

治療の概要

治療回数
治療期間
治療間隔 1~3ヵ月毎(がお勧めです)
治療費

顔全体  ¥165,000(税込)

 

鼻      ¥11,000(税込)

鼻全体    ¥22,000(税込)

目周囲      ¥55,000(税込)

上眼瞼      ¥22,000(税込)

頬(部分) ¥11,000(税込)~

頬全体      ¥55,000(税込)

手の甲・指 ¥22,000(税込) 他

 

※ 2部位以上の部分治療の場合、5,500円引きになります。

使用レーザー

エリートプラス(アレキサンドライトレーザー)

ピコレーザー

炭酸ガスレーザー

可能性のあるリスク・副作用 色素沈着、発赤など

しわについて

 

しわにもまた、原因によって異なる3つのタイプのしわがあります。表情じわ、タルミに伴うしわ、皮膚の被薄化によるしわ(チリメンじわ)の3タイプです。加齢に伴い人の皮膚はコラーゲンを失っていきます。女性の場合は、閉経を境にそれまでの30%のコラーゲンが減るとされています。コラーゲンを失った皮膚は薄くなり、折りたたみやすくなります。厚い段ボール紙は折りにくくても、薄い紙は容易に細かく折ることができることと同じ要領です。

表情じわ

初期では無表情だと現れませんが、目を大きく開けたり強く閉じたりあるいは笑ったりすると現れるしわです。慢性化しますと皮膚に折れ目が残り深いしわになります。代表的なものとしては額、眉間、目尻のしわです。

タルミに伴うしわ

顔の皮膚の一部には、あまり動かず骨や筋肉とは別な組織で固定されている部位があります。この固定点を支点にしてタルミが覆いかぶさることでしわが生じます。代表的な部位としては目の下のしわ、ほうれい線があげられます。

チリメンじわ

加齢とともに皮膚の被薄化が進み、細かいしわが現れます。目の周りに生じることが多く、表情の有無に関わらず存在します。加齢以外の最大の原因は紫外線ダメージです。若いころから日焼けを繰り返すほど、生じやすくなるので、日頃のお手入れが重要だといえます。

しわの治療

しわの治療は大きくレーザー治療、ヒアルロン酸治療を使い分け、または組み合わせます。レーザー治療は、皮膚そのものを収縮させることでしわを改善させるもので、チリメンじわの治療に適しています。ヒアルロン酸は、しわの折れ目を膨らますことでしわを改善します。また、タルミに伴うしわの法令線にも用いられます。下瞼のタルミに伴うしわに関しては、手術が必要になることもあります。

参考までに治療の組み合わせは、以下のようになります。

チリメンじわ レーザー治療
表情じわ

ヒアルロン酸治療 ボトックス治療

タルミに伴うしわ ヒアルロン酸治療、手術

治療の概要

治療回数

治療期間
治療間隔 3~6ヵ月
治療費

レーザー治療 ¥22,000(税込)~範囲に応じて
ヒアルロン酸治療 1本¥66,000(税込)

ボトックス治療 ¥33,000(税込)~範囲に応じて

使用レーザー

エリートプラス(アレキサンドライトレーザー)

ピコレーザー
炭酸ガスレーザー

可能性のあるリスク・副作用 色素沈着、発赤など
ご予約・お問い合わせ電話番号  03-5255-5520
 

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