黄色腫とは
黄色腫とは脂肪分を多く含んだ細胞が真皮内に堆積し、その結果皮膚が黄色くなった病変を指します。周囲の正常皮膚より少し硬く、盛り上がっていることも多く見受けられます。細かく記すと、黄色腫は血管外に漏出した酸化悪玉コレステロールを貪食した免疫細胞であるマクロファージの塊なのです。好発部位は上、下眼瞼の特に内側ですが、なぜここにできるのかはまだ分かっていません。肘、膝など全身にできることもあります。
イメージとしては黄色腫ができた人は何らかの脂質異常があるのではと思いがちですが、眼瞼黄色腫に限っては異常なし、もしくはあっても軽微であることが多く発症する人としない人の差が何なのか今もって不明です。
黄色腫の治療
黄色腫の治療は、
① 手術
② レーザー治療
の二通りがあります。
手術の場合は、黄色腫及び周囲の皮膚を切り取って縫合する事になります。
黄色腫は、一度切り取ってしまえば二度とできないというものではなく、再発することもあります。
そのため手術で切り取ってしまうと再発したときに切り取って縫い合わせるだけの皮膚が少なくなっているため治療ができないことがあります。
黄色腫のレーザー治療は、黄色腫の部分だけ削って取る治療になります。そのため、一時的に黄色腫の部分だけ浅く穴が開いたようになりますが、比較的正常に近い形で治っていきます。その後、6カ月目まで発赤や軽度のひきつれを経て、元に近い状態になっていきます。
レーザー治療の場合は、皮膚切除と比べて、皮膚の損傷が少ないため、何年か経ち再度黄色腫が生じても同じ治療が可能です。
ほとんどの方は2回目ぐらいは治療可能ですが、大きい黄色腫、皮膚に余裕がない方だとこの限りではありません。
当院には手術で治療をしたことがあるが、再発してしまい、
もう一度手術は難しいのでレーザーをすすめられたということでご来院される方が多いです。
黄色腫のレーザー治療の場合、当クリニックでは、ウルトラパルス炭酸ガスレーザーを使用します。
ウルトラパルス炭酸ガスレーザーというのは、一般の炭酸ガスレーザーより熱損傷の少ない蒸散、切開が可能です。
治療の概要
治療は局所麻酔にて行います。
黄色腫が目に近い位置の場合は、レーザーから目を守るために眼球保護用のコンタクトを使用する場合もございます。
治療後の傷跡に対しては患部にガーゼが当たる場合と当たらない場合がございます。また黄色腫の深さによって、
治療後数週間、患部が上皮化するまでは患部のお化粧はできません。
そのため、治療後しばらくは眼帯、サングラスや帽子等を使用するとお考えいただいたほうがよろしいかと思います。
また上記内容から両眼瞼にある方は片目ずつの治療をおすすめしております。
治療回数 |
1回~ |
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治療期間 | 3~6ヵ月(個人差があります) |
治療間隔 | 再発したら |
治療費 |
7,920円/0,3㎠~
(26,400円/1㎠~ ) |
使用レーザー |
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可能性のあるリスク・副作用 | 創感染、瘢痕化、再発、色素沈着、発赤など |
(再診料、写真代、薬剤費などが別途かかります。)
黄色腫の治療をされる方へ(治療前後にご準備いただくと便利なこと)
1.治療後、部位や状況によっては
ガーゼが当たる場合と当たらない場合がございます。
お顔や首の治療の方は
マスク、サングラス、スカーフ、
つばの広い帽子などを
ご準備していただくとよいかもしれません。
2.治療の状況にもよりますが、
患部が落ち着くまでお化粧等ができない場合がございます。
そのため治療を行う場合は、前後のご予定などもお考えの上
ご予約をいただければと思います。
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