この2か月、美容整形外科術後の傷跡を中心に
ブログを書いてきましたが、
今日は、毛細血管拡張症の治療、
また色素レーザー使用時の反応の一例を
ご紹介しようと思います。
当院では、写真の掲載はあまりしておりません。
・・というのも個人情報の問題や
医療のHP掲載の規約等もありますが、
同じ治療をしていても
反応の個人差が大きいため
誤解を生まないためにというのが
大きな理由のひとつです。
ただ、レーザーの反応がどのようになるのか
イメージがつきにくい部分が多々あると思います。
今回は一例として毛細血管拡張症治療時の
色素レーザーの反応に関して
書かせていただきます。
一般的に毛細血管拡張症の治療は
簡単にお話しすると
不要な血管を壊すということを目的に
行うことになります。
色素レーザーは血管血液に反応し、壊します。
不要な血管血液が壊されたことで
内出血がおきます。
普段、内出血というと青あざをイメージするかと思いますが、
この治療の際の内出血は黒いです。
というのも青あざはもっと深い部分で内出血しているのですが、
この治療の場合は、肌の表面近くで内出血します。
血液は実際に見ると赤というより黒に近いものです。
この治療の際の内出血は肌表面近くになりますので
血液そのものの色に近いものが見えるため赤黒くなります。
また内出血ですので、例えば1㎝という線の治療をしたとしても
その線状のみが黒くなるわけではありません。
その線状周囲が内出血でにじみますので、患部より広い範囲が
赤黒くなると思ってください。
稀に内出血が患部ではなく患部と少しずれた場所に
起こることもあります。
それはレーザーが患部には当たっているものの
血管が切れた部位が患部直下よりも少し離れたところだったと
お考えいただければと思います。
では毛細血管拡張症治療の流れをみていきましょう。
ただし、これはほんの一例とお考え下さい。
色の状況や反応などはこれより濃くなることもありますし、
薄い場合もあります。
まずは治療前です。
しっかり鼻の下に赤いひげのようなものがたくさんあります。
治療直後です。
少しグレーのような感じになってきています。
治療後数時間~翌日
昨日より黒くなっています。
治療1週間後
大分薄くなってきました。
治療1か月後
毛細血管は消失し、治療後の内出血もほぼ吸収されてきています。
また毛細血管拡張症の場合、
1回の治療で消失せず回数がかかる場合もあります。
何度も言いますが、あくまでもこれは一例です。
ほとんどの方が、上記のような経過をたどることが多いですが、
個人差はあります。
あっという間に黒い部分が消失し、赤みもすぐに消える方もいらっしゃれば
黒い部分が2週間以上消失(正確には内出血が吸収)するのに
かかる場合もあります。
1か月で全く何もなかったように引いてしまう方もいらっしゃれば
(早い人では1,2週間で何事もなかったように引いてしまう方も)
半年くらい赤みが続く場合もあります。
普段からどこかにぶつけて青あざができたときに
なかなか青あざが消えないような人は、
黒い部分の吸収が遅い傾向にあります。
毛細血管拡張症の治療の流れを例として書かせていただきましたが、
色素レーザーで治療をなさっている方は、
レーザーの反応が、濃さの違いはありますが、
似たような感じと思っていただければと思います。
こちらも参考にしていただければと思います。
初診相談は無料です。
毛細血管拡張症でお悩みの方は
是非一度ご相談ください。