傷跡と一言で言っても、
いろいろな状況があり、
また悩みも
一つではありません。
例えば腋臭症術後の傷跡で考えてみましょう。
腋臭症術後の傷跡でお悩みの方が相談にいらっしゃる内容として
多いものを挙げてみます。
① 縫合部が赤く盛り上がってしまっている。
(元の傷跡をはみ出して大きくなってしまっている)
② 縫合部は白くなっているが、細い線だったのが、
だんだん広がってしまっている。
③ 縫合部は白い線だが線路のように縫ったあとが
目立つ。
④ 白く盛り上がってしまっている。
⑤ 手術した跡が茶色くなってしまっている。
⑥ 一つの線ではあるが、赤く盛り上がっている部分と
白く盛り上がっている部分がある。
⑦ 縫合の跡が大きく目立つ。
⑧ 傷跡がひき攣れて痛い、かゆみがある。
⑨ ①~⑧の状況が混在している。 etc.
思いつくだけでも、いろんな状況が考えられます。
これらは全部同じ治療ではありません。
例えば①の場合は、ケロイドという状況かと思います。
そうなるとケロイドの治療が必要になってきます。
③のように縫合した部分が線路のように目立つと
いかにも「手術をしました」というのが残ってしまい
とても気になるという方も実は多いです。
この場合は、数種類のレーザーを使用して
線をぼやかすことを目標に置いた治療をします。
⑤のように茶色くなってしまっている場合は、
色素沈着の治療になりますが、
これも茶色の度合いによって、
使用するレーザーが変わります。
茶色が濃い場合は、シミの除去をするように
少し強いレーザーを使用する場合もあれば、
薄い場合は、強い治療をしないで経過を診ていくこともあります。
というのは、ワキは擦れる場所なので
ある程度の色素沈着はある方が多いです。
その場合は、肝斑のように回数はかかりますが、
くすみを取るレーザーを使用したり、
外用薬、内服薬などで様子をみていく場合もあります。
⑥のように状況が重なっているようであれば
レーザーの種類や設定を赤いところと白いところで変えて
治療を行います。
②や⑦などの場合、皮膚に余裕があれば
手術にて傷の部分を切除して縫合してしまう場合もあります。
②などの場合は、皮膚に余裕がないことから
縫合跡が引っ張られて大きくなってしまった可能性もあります。
そのためその場合は、色が変わる境界線をぼやかすような治療を
行っていくことがあります。
このように同じ術後であっても、
患部の状況次第で、治療内容は変わってきます。
また、傷跡をここまで治したいという終着点も
お一人お一人違います。
初診相談は無料となっております。
傷跡でお悩みの方は是非一度ご相談いただければと思います。